「中小企業にDX人材は必要だけど、採用できる予算もない」——このジレンマを解くのが「自社で育てる」アプローチです。TSUNAGU Academyのデータでは、ITスキルゼロの状態から3ヶ月の研修でPower Platform業務を担当できるレベルに到達する障害者社員が、全体の72%に上ります。中小企業が自社のDX人材を「育成」する最も現実的なモデルを解説します。
なぜ「育成型」が中小企業に最適なのか
中小企業がDX人材を外部から採用する際の課題は3つあります。第一に採用コストが高いこと。第二に採用しても「うちの業務に合わない」というミスマッチが起きやすいこと。第三に採用した人材が「すぐに辞めてしまう」リスクがあること。育成型アプローチはこれら3つの課題を同時に解決します。
育成型の核心は「自社の業務に合わせて育てる」ことです。外部採用では「採用してから業務に合わせる」順序になりますが、育成型では「自社の業務を研修の題材にして育てる」ため、入社時点ですでに「うちの業務がわかる人材」になっています。また、研修期間中に本人の特性・ペース・強みを把握できるため、配属後のミスマッチが大幅に減ります。
3ヶ月育成モデルのカリキュラム設計
Month1は「PC・Excel基礎+自社業務理解」です。Excelの基本操作と同時に、自社の業務フロー・使用ツール・データ形式を学びます。「うちの会社の売上データはこのフォーマットで入ってくる」という業務理解を、スキル習得と並行して行います。Month2は「Power Automate入門+自社業務自動化」です。自社の定型業務(受発注データの転記・メールの定型返信など)を題材に、実際に自動化フローを構築します。
Month3は「Power BI基礎+自社ダッシュボード作成」です。自社のKPIデータを使って、経営者が毎月確認しているダッシュボードを構築します。この3ヶ月の終わりには「自社の業務を理解し、かつ業務自動化・データ可視化ができる人材」が完成します。
| 期間 | 核心スキル | 自社業務との接続 | 成果物 |
|---|---|---|---|
| Month1 | Excel基礎・PC操作・業務理解 | 自社データフォーマットの習熟 | 業務データ整理表 |
| Month2 | Power Automate入門 | 自社定型業務の自動化フロー | 業務自動化フロー1〜2本 |
| Month3 | Power BI基礎 | 自社KPIダッシュボード構築 | 経営用ダッシュボード |
育成型モデルのROI:コスト対効果の検証
育成型モデルの3ヶ月間にかかる総コスト(研修費・賃金・担当者工数)は約80〜120万円と見積もられます。一方、外部からDX人材を採用した場合の採用コスト(人材紹介費・採用活動費・入社後の業務習熟工数)は100〜200万円程度。さらに育成型の場合は「自社の業務に合う人材」が完成するため、ミスマッチリスクが大幅に低くなります。
最も大きなメリットは「定着率の高さ」です。育成型では研修期間中に「この会社で成長できた」という体験が蓄積されるため、入社後の定着率が平均85%以上に達します。外部採用の平均定着率(約60%)と比較すると、採用コストの無駄が大幅に減ります。
「採用する」のではなく「育てる」——この発想の転換が、中小企業のDX人材確保の最も現実的な答えです。TSUNAGU Academyでは、中小企業向けの「3ヶ月育成型IT研修プログラム」を提供しています。自社の業務を題材に、即戦力人材を一緒に育てましょう。
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TSUNAGU 編集部
障害者雇用専門障害者雇用・IT/DX活用に関する情報を、人事担当者の視点でわかりやすく発信。 社会保険労務士・障害者雇用コンサルタントが監修。最新の制度・法令については各省庁の公式情報をご確認ください。