障害者雇用を進めたい。でも何から始めればいいのかわからない——そう感じている人事担当者は少なくありません。法定雇用率は2026年7月に2.7%へ引き上げられ、対象企業も37.5人以上に拡大。しかし「採用のノウハウがない」「任せられる業務がない」「社内に受け入れ体制が整っていない」という3つの壁にぶつかり、外部の支援サービスを検討する企業が増えています。この記事では、現在日本で主流となっている3タイプの障害者雇用支援サービス——「雇用代行型」「人材紹介型」「育成型」——について、それぞれの仕組み・コスト・メリット・デメリット・向いている企業を、育成型サービスを提供する弊社(TSUNAGU)の不利な情報も含めて正直に比較します。
この記事の読み方——比較の前提と公正性について
この記事を書いている合同会社TSUNAGUは「育成型」の障害者雇用支援サービス(TSUNAGU Academy)を提供しています。そのため、当然ながら「自社に有利な比較になっているのでは」という疑念を持たれることを想定しています。だからこそ、本記事では以下の3つのルールを徹底しました。
- 1育成型(TSUNAGU方式)のデメリット・限界も包み隠さず明記する——「向いていない企業」も明確に示す
- 2雇用代行型・人材紹介型の合理的なメリットを過小評価しない——「それでもこのタイプが最適解」というケースを具体的に書く
- 3数値・データで示せるものは可能な限り数値化し、主観的な「おすすめ」に頼らない
「比較の決定版」を自称するからには、その覚悟を持って書いています。結論を先に言えば、「どのタイプが一番いい」は存在しません。企業の置かれた状況・優先順位・経営方針によって、最適解は変わるからです。この記事の目的は、あなたの会社にとっての最適解を見つけるための判断材料を提供することです。
第1章:障害者雇用支援サービス3タイプの全体像
現在、障害者雇用を外部から支援するサービスは、大きく3つのタイプに分類できます。それぞれの基本的な仕組みを、まずは一言で理解しましょう。
タイプ①:雇用代行型——「雇用の手間」を外注する
企業に代わって障害者を雇用し、外部の就業場所(農園・福祉工場・サテライトオフィスなど)で就業させる形態です。企業は支援事業者に委託料を支払い、事業者が障害者の採用・勤怠管理・業務提供・定着支援までを一括で行います。企業側の日常的な管理負担は最小限で、法定雇用率の達成に特化したサービスです。農園型やサテライトオフィス型など、就業場所の違いによるバリエーションがあります。
タイプ②:人材紹介型——「採用」をプロに任せる
障害者専門の人材紹介会社が、企業の要件に合った障害者求職者を紹介する形態です。紹介会社が求職者のスキル・障害特性・希望条件を事前にアセスメントし、マッチングを行います。採用後の雇用管理・業務設計・定着支援は基本的に企業側の責任で行いますが、紹介会社が一定期間の定着支援をセットで提供するケースも増えています。
タイプ③:育成型——「人を育てて戦力化する」ところから始める
障害者をIT・DXスキルの研修で育成し、企業の実務に接続できる状態にしてから就業させる形態です。研修(Power Automate、Power BI、生成AI活用、Excel、SharePoint運用など)→業務マッチング→定着支援までを一貫して提供します。採用した障害者社員が「自社の業務を担う戦力」になることを目指します。TSUNAGU Academyはこのタイプに該当します。
第2章:3タイプ完全比較表——これが「決定版」の根拠
以下が、本記事の中核となる3タイプ比較表です。各項目について、後続の章で詳しく解説します。まずはこの表で全体像を把握してください。
| 比較項目 | 雇用代行型 | 人材紹介型 | 育成型(TSUNAGU方式) |
|---|---|---|---|
| 基本的な考え方 | 雇用を外注し、法定雇用率達成に特化 | 適切な人材を探し出し、マッチング | 人材を育成し、自社の戦力として活用 |
| サービスの範囲 | 採用・勤怠管理・業務提供・定着まで一括代行 | 求職者の紹介+α(定着支援はオプションの場合あり) | 採用→将来の業務設計→将来に向けた研修→配属→定着伴走支援 |
| 企業側の日常管理工数 | 最小限(月1回の報告確認程度) | 採用時は多い、採用後は通常の人事管理 | 研修期間中は最小限(日々の報連相)、戦力化後は通常の人事管理(伴走支援あり) |
| 法定雇用率達成までの時間 | 最短1〜2ヶ月 | 2〜6ヶ月(採用活動による) | 最短1〜2ヶ月 |
| 自社業務への貢献 | 原則なし(外部就業のため) | あり(自社で就業するため) | あり(自社業務に即した研修のため、研修後は高い貢献度) |
| 1名あたりの年間コスト(目安) | 300万〜500万円(委託料) | 80万〜200万円(紹介料・一時金)+人件費 | 月額9万円(年間108万円)+人件費(助成金の活用で実質負担軽減の可能性あり) |
| 定着率の目安 | データ非公開の事業者が多い(契約期間中の継続は保証される) | 1年後60〜70%(業界平均) | 1年後90%以上(TSUNAGU Academy実績) |
| 能力開発の機会 | 基本的に限定的(事業者が提供する定型業務が中心) | 企業次第(OJT・研修は企業の体制による) | 充実(IT/DX研修がサービスの核。研修後もキャリアパス設計を支援) |
| 企業の主体性 | 低い(事業者に委託) | 高い(自社で雇用管理) | 高い(自社で雇用管理。研修内容も将来的な自社業務に直結) |
| 厚生労働省の評価動向 | 「雇用の質」の観点から議論の対象になっている | 標準的な手法として問題なし | 「雇用の質」の考え方と方向性が一致。能力開発・職務接続に合致 |
| 向いている企業 | とにかく急いで雇用率を達成する必要がある企業、管理工数をかけられない企業 | 採用ノウハウがなく、質の高い人材を探したい企業、すでに受け入れ体制がある企業 | 中長期的に障害者雇用を経営戦略として位置づけたい企業、DX推進と障害者雇用、そして人的資本投資を実現したい企業 |
第3章:雇用代行型の詳細——「手間ゼロ」の代償
メリット:圧倒的な「手軽さ」と「確実性」
雇用代行型の最大のメリットは、企業側の負担が極めて小さいことです。採用活動、面接、勤怠管理、業務の割り当て、日々のマネジメント、定着フォロー——これらすべてを事業者が代行します。企業は月次の報告を受けるだけでよく、障害者雇用を「やったことにする」という意味では最も効率的な手段です。また、事業者がすでに雇用している障害者を「受け入れる」形が一般的なため、1〜2ヶ月という短期間で法定雇用率を達成できる確実性もあります。
デメリット①:自社業務への貢献はゼロ
外部の就業場所で事業者が用意した定型業務(農作業・軽作業・データ入力など)に従事するため、雇用した障害者が自社の本業に貢献することは基本的にありません。支払う委託料は「雇用率達成のためのコスト」であり、事業投資としてのリターンは見込めません。
デメリット②:「雇用の質」が厳しく問われる時代に
2026年2月に厚生労働省が公表した「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会報告書」では、障害者雇用の「質」——能力開発、職務設計、企業の事業活動への参加——が重視される方向性が示されました。雇用代行型は、企業の本業との接続がない、能力開発の機会が限定的、企業と障害者社員の関係が希薄——という構造的な特徴から、今後の制度変更により最も影響を受ける可能性があるタイプです。
デメリット③:コストパフォーマンスの悪さ
1名あたり月額15万〜40万円(年間180万〜480万円)の委託料が一般的です。なお、農園型では月額15万円前後のケースが多く、サテライトオフィス型など条件によっては高額になる傾向があります。この金額を「雇用率達成のための必要経費」と割り切れる企業には有効ですが、長期的に見ると「1名の障害者社員を直接雇用して育成する」場合と比較して、費用対効果は低くなります。3年間で1名あたり540万〜1,440万円のコストを「数字合わせ」に支払い続けることになるからです。
それでも雇用代行型が「最適解」となるケース
以下の条件に当てはまる企業には、雇用代行型が合理的な選択肢です。法定雇用率の達成期限が目前に迫っており、今すぐ数字を満たす必要がある、社内に障害者雇用のノウハウがまったくなく、受け入れ体制の整備に1年以上かかる見込み、短期的に雇用率を満たしながら、並行して自社での直接雇用の準備を進めたい——こうした「緊急避難」としての活用や、「つなぎ」としての位置づけであれば、雇用代行型は有効な手段です。
【参考】厚生労働省「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会報告書」(2026年2月6日公表)では、雇用企業と障害者社員との関係が希薄であることや、企業の本業とのつながりが見えにくいことが論点として挙げられています。
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無料相談する第4章:人材紹介型の詳細——「いい人材」との出会いをお金で買う
メリット:専門家によるマッチングで採用ミスマッチを減らせる
障害者専門の人材紹介会社は、求職者のスキル・障害特性・勤務可能時間・配慮事項・希望条件を詳細にアセスメントした上で紹介を行います。一般的な求人広告では出会えない「自社にフィットする人材」と出会える可能性が高く、特にIT・事務・クリエイティブなど専門スキルを持った障害者人材を探す場合に有効です。
メリット:採用後の定着支援がセットのケースも
近年は、紹介だけでなく入社後3〜6ヶ月の定着支援(定期面談・職場訪問・企業担当者へのアドバイス)をセットで提供する紹介会社が増えています。採用のプロと定着支援のプロ、両方の知見を活用できるのは大きな利点です。
デメリット①:紹介料が高い——年収の30〜35%
人材紹介のビジネスモデル上の最大の課題はコストです。紹介料は一般的に「想定年収の30〜35%」で、年収300万円の場合90万〜105万円が一時金として発生します。さらに採用後の人件費(給与・社会保険料など年収の約1.3倍)がかかるため、初年度の総コストは年収の約1.6倍になります。これが「高い」と感じるかどうかは、紹介された人材のパフォーマンス次第です。
デメリット②:「いい人材」は取り合い——供給不足の現実
ITスキルや事務処理能力の高い障害者求職者は、複数の企業からオファーが集中します。結果として、採用競争に勝てない、提示できる条件(給与・勤務形態・キャリアパス)が限られている中小企業は不利になる——という構造的な課題があります。紹介会社に登録しても「紹介できる人材がいない」と言われるケースもあります。
デメリット③:採用後の「育成」は企業任せ
紹介会社の役割は「マッチング」までです。採用後の能力開発・キャリア形成・業務拡大は、基本的に企業側の責任となります。紹介会社の定着支援が付いていても、それは「辞めないためのサポート」であって「成長のためのサポート」ではないケースがほとんどです。企業側に育成ノウハウがない場合、採用した障害者社員が「ずっと同じ業務」にとどまり、モチベーション低下や離職につながるリスクがあります。
人材紹介型が「最適解」となるケース
以下の条件に当てはまる企業には、人材紹介型が合理的です。すでに障害者雇用の受け入れ体制(業務設計・OJT担当者・評価制度)が整っている、即戦力となる専門スキル(IT・経理・デザインなど)を持った人材を探している、継続的に複数名の障害者を採用する計画があり、紹介会社との長期的な関係構築に投資できる——これらの条件に当てはまれば、紹介料という先行投資を回収できる可能性が高いでしょう。
第5章:育成型(TSUNAGU方式)の詳細——自社に有利な情報だけでなく、限界も正直に
ここからは、弊社TSUNAGUが提供する育成型支援サービスについてです。先に宣言した通り、メリットだけでなくデメリットも正直に書きます。サービス提供者としてのバイアスを排除するため、事実ベースで記述します。
メリット①:自社の業務に直結するスキルを習得した状態でスタートできる
育成型の最大の特徴は「研修→業務マッチング」という順序です。企業の業務ニーズに合わせて研修カリキュラムを設計し、Power Automateでの業務自動化、Power BIでのデータ可視化、SharePointでの情報共有基盤構築、生成AIを活用した文書作成——といったスキルを習得した上で就業を開始します。入社直後から「戦力」として業務に貢献できる可能性が高く、「採用したが任せられる仕事がない」という課題を根本から解決します。
メリット②:定着率が高い——TSUNAGU Academy実績で1年後90%以上
育成型のもう一つの強みは定着率です。「自分が役に立っている」という実感が早期に得られること、研修で習得したスキルを実務で発揮できること、キャリアパスが見えること——この3要素が高い定着率を支えています。障害者雇用の世界では「採用したが3ヶ月で辞めてしまった」という失敗が最もコストのかかる問題であり、定着率の高さは長期的なコストパフォーマンスの良さに直結します。
メリット③:助成金との相性が良い——実質負担を抑えられる可能性
人材開発支援助成金(障害者職業能力開発コース)をうまく活用することで、実質的な負担額を抑えられる可能性があります。ただし、助成金には申請期限・要件・支給上限があり、必ず受給できるとは限らないため、計画段階でハローワークまたは社労士に確認することが必須です。
デメリット①:即効性がない——戦力化・業務貢献開始まで3〜6ヶ月かかる(ここは正直に)
育成型の最大の弱点は「時間がかかる」ことです。IT研修に2〜3ヶ月、その後の業務マッチング・企業との調整に1〜2ヶ月。つまり、支援を開始してから実務で戦力として貢献できる状態になるまで、最低でも3ヶ月、通常は半年程度を見込む必要があります。なお、本人の習熟度や障害特性によっては6ヶ月以上かかる場合もあり、一律のスピード感で進められない点はあらかじめご認識ください。研修期間中も雇用契約は締結されているため法定雇用率にはカウントされますが、「来月までに業務貢献が必要」という状況では、育成型は間に合いません。この点は、他タイプと比較した際の明確なディスアドバンテージであり、包み隠さずお伝えします。
デメリット②:研修期間中の業務貢献は限定的
研修期間中は、受講者はTSUNAGU Academyのカリキュラムに集中しているため、企業の業務に貢献することはできません。その間の人件費(研修期間中の給与)は企業の負担となります。研修期間中も雇用契約は締結されているため、法定雇用率にはカウントされます。「雇用率達成」と「業務貢献」の間にタイムラグがある点が、育成型の構造的な特徴です。
デメリット③:企業側にも「育成する覚悟」と「伴走する工数」が必要
「育成型」という名称の通り、これは支援事業者に丸投げできるサービスではありません。研修カリキュラムのすり合わせ、研修後の業務設計、受け入れ準備(PC・アカウント・業務マニュアル)、定期的な面談・フィードバック——これらを企業側の担当者が主体的に行う必要があります。月に5〜10時間程度の工数は見ておくべきで、「手間をかけたくない」という企業には不向きです。
デメリット④:すべての企業・すべての障害者にフィットするわけではない
IT/DXスキルの習得を前提とするため、研修内容に興味を持てる方、PC操作にある程度慣れている方との相性が良い一方で、それ以外の領域(例:軽作業・接客・介護補助など)を希望する方には適していません。なお、「IT業務」といってもプログラミングやシステム開発に限りません。人事総務部でのExcelを使ったデータ集計・資料作成、経理補助のための表計算、社内ポータルの更新といった事務補佐レベルの業務も含まれます。企業側に「IT業務=高度な専門業務」という先入観があると導入のハードルが上がってしまいますが、実際には既存の事務業務の延長線上にある仕事が多くを占めます。育成型は「誰にでもおすすめ」ではなく「特定の条件が揃ったときに最も効果を発揮する」タイプだと率直に認識しています。
育成型(TSUNAGU方式)が「最適解」となるケース
以下の条件に当てはまる企業には、育成型が最も効果的です。法定雇用率達成が「半年後までにできればいい」という中長期的な時間軸で考えている、障害者雇用を「コスト」ではなく「人的資本投資」として位置づけたい、社内のDX推進と障害者雇用を両立させたい、IT/DXスキルを持つ人材が社内に不足しており、育成による戦力化を目指したい、採用も大事だが、それ以上に「採用した後の定着」を重視している——これらの条件が揃う企業にとって、育成型は長期的に最も費用対効果の高い選択肢です。
第6章:あなたの会社に合った支援タイプの選び方——4つの質問で判断する
以下の4つの質問に答えることで、あなたの会社に最適な支援タイプが見えてきます。
質問①:法定雇用率を「いつまでに」達成する必要がありますか?
「1〜2ヶ月以内」→雇用代行型が最も確実です。「3〜6ヶ月以内」→人材紹介型または育成型。すでに受け入れ体制があれば人材紹介型、体制構築から始めるなら育成型。「半年以上余裕がある」→育成型で人材を育てながら戦力化するのが長期的に最も効果的です。
質問②:障害者社員に「自社の業務」を任せたいですか?
「任せたい業務がある/任せることでDXを進めたい」→人材紹介型または育成型。すでに業務設計ができていれば人材紹介型、業務設計から支援が必要なら育成型。「とにかく雇用率の数字を満たせればいい」→雇用代行型。
質問③:障害者雇用に割ける「社内の工数」はどの程度ですか?
「月1〜2時間しか割けない」→雇用代行型が現実的です。「月5〜10時間は割ける」→人材紹介型または育成型。採用活動に工数を割けるなら人材紹介型、育成と業務設計に工数を割けるなら育成型。「専任担当者を置ける」→どのタイプでも選択可能。育成型で中長期の人材戦略を描くこともできます。
質問④:障害者雇用を「コスト」と考えますか、「投資」と考えますか?
「コスト——必要経費として最小化したい」→雇用代行型の委託料を「必要経費」と割り切るのが合理的です。「投資——長期的にリターンを得たい」→人材紹介型または育成型。即戦力を求めるなら人材紹介型、自社で育て上げるなら育成型。
第7章:よくある質問——現場の採用担当者から実際に寄せられる疑問
Q1:3タイプを「併用」することは可能ですか?
可能ですし、合理的な戦略でもあります。例えば「まず雇用代行型で雇用率を達成し、並行して育成型で自社の戦力となる人材を育て、半年後に雇用代行から育成型に切り替える」といったハイブリッド戦略は、特に初めて障害者雇用に取り組む企業に有効です。ただし、複数の事業者との契約管理が発生するため、担当者の工数は増える点に注意してください。
Q2:中小企業(従業員100名未満)に最も向いているタイプは?
「正解はない」というのが正直な答えです。ただし、中小企業の特性を踏まえると、育成型との相性が比較的良いケースが多いと感じています。理由は3つあります。(1)人数が少ない分、1名の戦力化が組織に与えるインパクトが大きい (2)大企業よりも業務の境界が緩やかで、新たな職域を作りやすい (3)限られた採用枠だからこそ「採用の失敗」を避けたい——というニーズに育成型がマッチします。一方で「とにかく急いで数字を満たす必要がある」なら、迷わず雇用代行型を選ぶべきです。
Q3:育成型を検討しているが、ITが苦手な障害者でも大丈夫ですか?
TSUNAGU Academyの研修は、PC基本操作からのスタートが可能です。ただし「IT/DXスキルを習得して戦力化する」というゴールに向けたプログラムである以上、PC作業に対する抵抗感がないことが前提です。ITに強い興味がある必要はありませんが、「パソコンを触るのが苦痛」という方には正直おすすめできません。これは選考段階で確認し、適性のない方には正直にその旨をお伝えしています。
Q4:人材紹介型で採用した人材に、後から育成型の研修を受けさせることはできますか?
可能です。すでに採用している障害者社員のスキルアップのために、TSUNAGU Academyの研修のみを利用するケースも増えています。人材紹介型で採用した人材の「育成」を育成型サービスで補完する——これも合理的な併用戦略の一つです。
まとめ——「どのタイプが一番か」ではなく「あなたの会社にはどれが合うか」
この記事で最も伝えたかったことは、冒頭にも書いた通り「どのタイプが一番いいか」ではなく「あなたの会社の状況によって最適解は変わる」ということです。急いで数字を満たす必要があるなら雇用代行型。いい人材を効率的に見つけたいなら人材紹介型。中長期的に人を育て、戦力化し、DX推進にもつなげたいなら育成型。
そして、これらは排他的な選択ではありません。「まず雇用代行型でしのぎ、並行して育成型で人を育て、将来的には人材紹介型も活用しながら複数名の障害者社員が活躍する組織へ」——こうした段階的な組み合わせ戦略こそが、変化の激しい障害者雇用制度の中で最も現実的かつ持続可能なアプローチではないかと考えています。
この記事は「比較の決定版」を目指して書きましたが、完全な中立は原理的に不可能です。私たちTSUNAGUは育成型サービスの提供者であり、その立場が無意識のバイアスを生んでいる可能性を否定しません。この記事を読んだ上で「やはり雇用代行型が自社には合っている」「人材紹介型で探してみよう」と思われたなら、それもまた一つの正しい選択です。どの形態であれ、御社にとって最適なかたちで障害者雇用が進むこと——この記事がその判断を後押しする小さな材料になれたのなら、これほど嬉しいことはありません。
「比較表は読んだけど、自社のケースではどれが最適かわからない」「複数タイプの併用戦略について具体的に相談したい」——そんな段階からのご相談を歓迎します。TSUNAGU Academyの無料相談では、貴社の状況をヒアリングした上で、育成型がフィットしないと判断した場合は正直にその旨をお伝えし、場合によっては他タイプの検討もご提案します。
現在の雇用状況や課題を整理したうえで、企業ごとに必要な支援をご案内します。
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参考文献・一次資料
- 厚生労働省「障害者雇用ビジネスに関する研究会報告書」— 雇用代行型サービスの課題と適正化の方向性
- 厚生労働省「障害者雇用対策」— 各種支援制度の比較と選択基準
- JEED「障害者雇用好事例集」— 自社雇用型の成功事例とノウハウ
※本記事の内容は執筆時点の情報に基づきます。最新の法令・制度については、上記の一次資料をご確認ください。
障害者雇用・IT/DX活用に関する情報を、人事担当者の視点でわかりやすく発信。 監修は中村 大輔(プロフィールはこちら)。最新の制度・法令については各省庁の公式情報をご確認ください。








