「マニュアルを読んでも、どこに何が書いてあるかわからない」「文字が多すぎて読む気になれない」「印刷物をもらったが、すでに内容が古くなっている」——障害者社員からマニュアルについての悩みを聞くと、このパターンが繰り返されます。問題はマニュアルの存在ではなく、形式です。OneNoteを使ったマルチモーダルなバリアフリーマニュアルは、テキスト・写真・動画・音声を一つのページに組み合わせることで「誰にでもわかりやすい」形を実現します。

なぜ「テキストだけのマニュアル」が機能しないのか

従来の業務マニュアルはWord文書やPDFが主流で、手順がテキストと箇条書きで書かれた形式が一般的です。この形式が機能しない場面は障害特性に限りません。文字の多いマニュアルは、どんな人でも「読む気が失せる」ものです。しかし発達障害・知的障害・ディスレクシアを持つ方にとっては、テキストだけのマニュアルは「理解できない」というレベルの壁になることがあります。

同様に深刻なのが「マニュアルの鮮度問題」です。印刷物のマニュアルは、業務が変わっても古い手順のままになりがちです。「マニュアル通りにやったが、実は手順が変わっていた」というトラブルは、特に新入社員や障害者社員にとって大きな混乱の原因になります。OneNoteなら更新が即座に全員に反映され、常に最新版を参照できます。

OneNoteがバリアフリーマニュアルに最適な5つの理由

OneNoteの最大の強みは「マルチモーダル性」です。同じページに、テキスト・スクリーンショット・手順を説明する動画・音声での補足を混在させることができます。「ここでこのボタンを押す」という手順に、実際のスクリーンショットと操作動画を組み合わせれば、テキストを読まなくても「見ればわかる」マニュアルになります。

  • 1テキスト・写真・動画・音声を同じページに混在できる(マルチモーダル対応)
  • 2PC・スマートフォン・タブレット全デバイスで参照できる(場所を選ばない)
  • 3更新が即座に全員に反映される(常に最新版・印刷物不要)
  • 4セクション・ページで階層整理でき、検索で手順を即座に見つけられる
  • 5Microsoft 365環境があれば追加コストなし

特性別マニュアル設計:5つの実践アドバイス

ASD特性の方向けには「条件分岐フローチャート」形式が効果的です。「もし〜の場合はA、そうでなければB」という判断ステップを視覚的なフローで設計することで、「どの状況でどう動けばいいか」が一目でわかります。ADHD特性の方向けには「情報の密度を下げること」が重要です。一つのページに詰め込みすぎず、重要な情報だけを太字・色でハイライトし、「見た瞬間に重要度がわかる」レイアウトにします。

特性マニュアル設計のポイント具体的な実装方法
ASD条件分岐を視覚的なフローで設計「もし〜なら→A」「それ以外→B」フローチャートを挿入
ADHD情報密度を下げ重要部分を強調太字・色ハイライト・1ページ1トピックで構成
知的障害写真・イラストで各ステップを視覚化手順ごとにスクリーンショット+矢印で示す
精神障害読む量を最小化し箇条書き中心1ステップ1文・余白を多く取る
ディスレクシア音声読み上げと動画で補足OneNoteの音声メモ機能+操作動画を挿入

「誰にでもわかりやすいマニュアル」は、障害者社員だけでなく、新入社員・異動してきた社員・業務を引き継ぐすべての人に恩恵をもたらします。TSUNAGU Academyでは、OneNoteを使ったバリアフリーマニュアル作成研修を提供しています。「読まれるマニュアル」を一緒に作りましょう。

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TSUNAGU 編集部

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障害者雇用専門

障害者雇用・IT/DX活用に関する情報を、人事担当者の視点でわかりやすく発信。 社会保険労務士・障害者雇用コンサルタントが監修。最新の制度・法令については各省庁の公式情報をご確認ください。

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2022年〜連載中
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